同志社女子大学 生活科学部 食物栄養科学科 管理栄養士専攻 臨床病態学研究室
Department of Food Science and Nutrition, Faculty of Human Life and Science,
Doshisha Women’s College of Liberal Arts
医療・健康現場の疑問から始まり、様々なスキルを調和させながら
自ら課題を切り拓き、現場の解像度を研ぎ澄ます歩み
Research
Data Scienceという「灯」で夜山を登り抜く
Research Vision
「ドメイン知識を基にした臨床疑問を出発点とする姿勢」
研究の起点は手法ではなく、現実のフィールドにある「なぜ」です。一方、様々な手法も使ってみないと身につきません。
臨床医や行政医官としての原体験に基づき、真に解くべき問いを見極め、データから意義のあるエビデンスを引き出すことを目指しています。
Methodology (方法論へのこだわり)
「単に動くコード」ではなく「解釈可能な解析」を
AIの普及により、解析コードを書くこと自体のハードルは劇的に下がりました。 しかし、そのコードが前提としている「因果関係の構造」や「データバイアス」を適切に処理できなければ、解析結果は現実を読み誤らせるリスクを持ちます。
- 学問の「型」を理解し、応用する力を: 学問体系は過去の積み上げからできています。その型を学ぶことは、過去の偉人の技術を身につける事に他なりません
- 推論に基づく説得力のある報告を: 介入の根拠となる因果のエビデンスを構築するためには、因果推論等の考え方から「そのデータからどこまで言えるか」の理解が必要不可欠です
- スクリプトや内部構造を軽視しない: AIを用いて、完全なブラックボックスとしてプログラミングを扱えてしまう時代が到来しましたが、本当に大事な最低限の基礎は理解しておかないとトラブルなどには対応できません。
Laboratory
Students & Learning
教育方針 (Philosophy)
健康・医療ドメイン知識(管理栄養士等) × データサイエンス(統計/因果推論) × 現場実装(アプリ開発/学術)
本研究室では、医学・食品学・栄養学といったドメイン知識を持つ人材が、 統計・因果推論の確かな経験を習得し、さらにそれを現場に実装する(例: 論文や学会発表のみならず簡単なアプリ開発等含む)までの 一貫したスキルセットを身につけることを目指しています。
Scientificなアプローチの訓練
Basic
literacyとEpidemiologyの両輪を回すことで、AIツールのもたらす「動くコード」を作るだけでなく、
その背景にある数理的・論理的構造を理解する力を養います。
卒業生が「データサイエンティスト」として、周囲の納得感を得ながら現場の課題を解決し、社会貢献を果たせる人材となるよう、徹底したScientificなアプローチの訓練を行います。
学生の学び (Student Learnings)
日々の研究室活動や勉強会から得られた知見、習得した技術など。
疫学論文抄読会の主催
ガイドラインに沿ったRCT・観察研究の理解と議論
コマンドラインによる栄養素や臨床指標計算アプリ作成・解析スクリプトの整理
例:https://gaotian-labo.shinyapps.io/shiny_app_rinsho/
Join Us
研究室への参加を希望する方へ
ドメイン知識のある方は現場の疑問をまずは語り合いましょう。これからの方は、現場に入った際にどのような解決方法があるのかを一緒に学んでいきましょう!
Principal Investigator Profile
主宰者略歴(医師/疫学者/行政医)
Education (研究・教育歴)
- 2017 - 2021
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻
医療経済学分野博士(医学)課程
- 2023 - 2025
京都大学大学院医学研究科 社会健康医学系専攻
医療経済学分野特任助教 /特定講師
- 2025 - Present
同志社女子大学 生活科学部 食物栄養科学科
臨床病態学研究室准教授 (PI)
Appointments (その他 職歴)
- 2011 - Present
臨床医師 (腎臓内科専門医/指導医)
京都大学医学部付属病院・虎の門病院・田附興風会医学研究所 北野病院 等
-
厚生労働省医系技官・参与
健康局健康課・医政局総務課/医療情報担当参事官室 補佐/参与
デジタル庁 プロジェクトマネージャーなど - 2017 -
産業医(社会医学系専門医・日本医師会認定産業医)
「事業の持続的成長のための就業環境にこだわる」という信念のもと、 複数の事業所における産業医面談・職場巡回等を通じて、「仕事をする場」としての機能の最大化を支援
Publications
夜明けと共にクリアに見えてくる「解像度の高い現場」の景色
Selected Works
現場課題や疑問を解決するための手法を実装し、論文化・学会発表を行っています (生存時間解析・傾向スコア解析・マルチレベル解析・スパースモデリング(LASSO)・ランダムフォレスト・回帰不連続デザイン・構造方程式モデリング等)
Previously-initiated hemodialysis as prognostic factor for in-hospital mortality in pneumonia patients with stage 5 chronic kidney disease: Retrospective database study of Japanese hospitals
Developing and validating a multivariable prediction model for in-hospital mortality of pneumonia with advanced chronic kidney disease patients: a retrospective analysis using a nationwide database in Japan
COVID QIP Project
🏆 学会賞受賞
診療の質プロセスを通して学術活動が急性心筋梗塞のアウトカムに及ぼす影響:因果媒介分析
Occupation as a risk factor for progression of chronic kidney disease: retrospective cohort study.
Full List
全業績(論文・学会発表等)のリストは以下の外部サービスにまとめています。